まちづくり 1.だれが主役なのでしょうか?あなた!です。
〜文化も伝統も施設も・・・そこに生きている人が主役〜 まちづくりにも、官・民両方に潜んだ「人に頼む心」「誰かが何とかしてくれるだろうという心」が、影を投げかけています。まず、日本の地方行政ではまちづくりや何かの行動を起こそうとするとき、すぐ学識経験者や専門家と称する「他人」にすべてを任せようとします。しかし、本気でまちづくりを考えている地元の人はゴマンといるのです。この事実がないがしろにされています。例えば、車道の上部に歩道や買い物広場を設ける、という守山市のアーバンデッキ構想。フランスにヒナ型があり、すでに昭和37年の時点で私が提案しているにもかかわらず、当時は無視されました。しかし、最近になって専門家が提案するとワッと飛びつく始末です。学識経験者や専門家に任せっきりにした結果、何が生まれたでしょうか。全国的にみても、どこのまちへ行っても同じような多目的ホールや小劇場があったりするおかしな現状がそれです。この多目的ホール、1年のうち一体何日使われているのでしょうか。クラシックや歌舞伎にどれほどの人たちが足を運んでいるのでしょうか。容れ物だけ作って、文化的環境が整いました、としている行政のありかたを象徴しています。政治もうまく機能していません。実際の政治の世界でのまちづくりは利権べったりの人たちによる「予算をとった、とられた」の交渉戦になっています。そして、多くのことがトップダウンで運ばれます。「上」で決めて「下」はそれに従え、といった姿勢です。一方で地元の人たちから沸き上がってきたプラン、つまりボトムアップには「予算がない」といって逃げ腰になる。トップダウンで運ばれるケースが多いので、動き出すと地元ともめることが多いわけです。まちづくりの主人公、それは「そこに住む人であり、実際の暮らし」です。あなたとあなたの暮らしなのです。あなたの「こうしたい」という意識・意欲がすべてに先行するシステムでないと真のまちづくりは不可能です。そのためのお手伝いを、私はしたいのです。
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